Xジェンダーとして考えるアレコレ

Xジェンダーの大学生が紡ぐブログ

恋・愛への考え、性的接触への考え

5月20日の夜、NHKのノーナレという番組で「恋愛圏外」というアセクシャルの方にスポットを当てたドキュメンタリーを観たので、その感想と、そこから自分が考えたことを書きたいと思います。

 

しかし、前回の記事もこんな感じの感想文みたいなやつだったな…。

自分で書きたい話題が下書きとしていくつかあるものの、そういうのは書き上げるのにすごく時間がかかるし、こういう感想文は鮮度が命だし、と言い訳。

しかし不慣れなのもあり、この記事でさえすでに5日程度かかってしまっている…。

あと、自分は自分のジェンダー性的指向を正式には誰にもカミングアウトしていないので、あんまりこういう話題で他人に思ったことを述べられなくて、このブログをそういうことについてどんどん書き出して吐き出していくっていう場所にしたいと思ってるっていうのもあります。

 

 

さて、感想ですが、単純に興味深かったです。

番組は中村健さんというアセクシャルを自認しており、かつアセクシャル同士のイベントなども催していらっしゃる方へのインタビューを交えたドキュメンタリーでした。

また、ご本人のみではなく彼の同棲(番組内では予定)相手や友人へのインタビューもあり、”外”から見た彼の印象などを話されていました。

 

自分はアセクシャルではないのですが、パンセクシャルを自認している今の立場、さらに自分自身の性格として思ったことがいくつかあります。

「自分の性格」というのも性自認、或いは性的指向にいずれは分類されるのかもしれません。まだ自分がその分類を知らないだけか、まだ名前がついていないだけなのかもしれません。

 

 

まず、自分も愛とか恋とか解っていません。というか、解る日が来るのかも怪しいです。中村健さんは、西野カナの歌詞が理解できない」と仰っていましたが、全く同感です。

自分も以前ある方とお付き合いをさせていただいたことはありますが、結局同じ気持ちを持つことができなかったために、数か月で別れることになりました。別れを切り出したのは自分だったのですが、正直に、恋愛というのが解らなくて、貴方がくれる気持ちを返せないし、それが心苦しいと伝えました。

恋をするとはどういうことか、愛するとはどういうことか解っていないと分かっていたけれど、逃げてばかりもいられない。今思うと失礼ですが、そんな軽い気持ちでお付き合いを始めてしまいました。結果として相手を傷つけてしまったことを後悔しています。

それでも、お付き合いをしている間は楽しかったことも多かったですし、得たものもあります。一番大きいのは、自分は恋・愛が解っていないということでしたが。

また、相手の方との触れ合い自体に特に感情はありませんでした。相手が望むなら、喜ぶなら、という感じで、自分からは相手が喜ぶことをしようと計算しての行動はあれど、そういった類の行為そのものを望んではいませんでした。

 

 

この流れで次の話題、性的接触についての考えに移ります。

正直に書くと、自分が性的接触を望んでいないのかどうかわかりません。相手が喜ぶし、自分は失うものは何もないし、むしろ一時とはいえ興奮状態になれるということで、避ける理由がないと思っています。短絡的ではありますが、性的接触による興奮状態を望むという時点で、”性的欲求をもたない”というアセクシャルの定義から外れるのでないかと考えています。このパラグラフの最初の文章をより明確にすると、興奮状態が一時的に他のことを忘れられるがために好きなのであって、性的接触そのものを望んでいるわけではない可能性があるということです。

 

 

ここまで書いていて思ったのですが、アセクシャルって何でしょうか。

 自分は上記の通り性的な行為にあまり拒否感をもちません。もちろん赤の他人に触れられることは普通に気持ちが悪いですが、それは性的なものでなくても同様です。そうではなく、生理的に嫌悪を覚える相手でなければ、特に何の感情も感じることなく触れ、触れられるような気がします。いざ試してみないと実際のところはわかりませんが。

恋・愛が解らないので、性的な行為も「キスは粘膜どうしの接触と中村健さんが仰るのと同じように、自分にとっても特別な意味を持ちません。

しかし、上でも書いたように、わざわざ避けるほどの行為でもないと思っているので、相手が望む限りはむしろ触れていこうとするタイプです。

であれば、恋愛感情をもたず、また性的欲求をもたないアセクシャルではないのかもしれないけれど、かなりそれに近いような気がします。自分のこの考え方に名称があるのなら知りたいです。

実は、高校生の頃こういうタイプの分類名があるのか気になって検索したことがあるのですが、その時に同じような質問を知恵袋で見つけました。自分は回答としてそういう人たちの名称が書かれていることを期待してクリックしたのですが、回答は”恋愛ができないのに性的接触は憚らない、そんなのは獣だ”というものでした。この時の衝撃は自分にとって結構でかくて、また自分で検索をかける気には今はなれません。

 

自分が今はパンセクシャルを自認しているのは、そういった性的な行為に特別な意味を感じないがために誰とでもそういう行為ができるということからです。

また、恋愛はできないながらも好みのタイプがあることが、その内恋愛を理解する可能性なのではないかと思い、アセクシャルとは自称していません。

 

以上、しつこい様な書き方でしたが、また落ち着いて書き直したりしようと思います。

 

中村健さんアセクシャルとしての考えは共感できること、できないことが両方ありました。

この記事、本当は「ノーナレ「恋愛圏外」視聴後の感想」というタイトルで書こうと思っていたのですが、どんどん話がそれてしまって内容が違うものになってきちゃったので変えました。

途中からタイトルを変える必要があるほど内容が逸れてしまったということで、読みにくい文章になってしまったのではないかとかなり不安です。特に、自分が読み返したときにこの時の自分が考えていたことが理解できなければ書いた意味そのものが無くなってしまうので、そんな文章になっていないことを望みます…。

 

まさかの2500字超え…。始めたばっかりで加減が解ってないのはあるけどかなり長いなぁ。でも短すぎると浅くなってしまうし、かといって違う記事にするのも時間があるときにまとめて書いてるからどこで区切ればいいか難しいし。適切な文量を少しずつ見出したい。